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社会人バンドが新曲を作り続けていくこと

2024.6.1、3月の刀根山音楽祭以来となる、バンド練習をしました。
今回の練習の目的は、新曲制作👏

実は、われわれのような社会人バンドにとって、
新曲を作り続けていくことは、大変なことなのです。

スタジオ練習は、年に何回とれるだろうという状況。
デモ音源を作りこむ時間的余裕もない。

だったら、これまでに作った曲を携え、ライブをしては?
そういう考え方もあるかもしれません。

* * *

新曲を作り続けることに、どんな意味があるのか?
そんな問いを発するとき、僕の頭に浮かぶ2人の作家がいます。

1人は、『銀河鉄道の夜』などの作品で知られる、宮沢賢治。

宮沢賢治は『農民芸術概論綱要』という文章を残しています。
そこには、こんなことが書かれています。

おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい(中略)

芸術はいまわれらを離れ然もわびしく堕落した
いま宗教家芸術家とは真善若くは美を独占し販るものである
われらに購ふべき力もなく 又さるものを必要とせぬ
いまやわれらは新たに正しき道を行き われらの美をば創らねばならぬ
芸術をもてあの灰色の労働を燃せ
ここにはわれら不断の潔く楽しい創造がある

ここでいう「農民」を「庶民」と言い換えては、どうでしょうか?
忙しくつらい仕事をこなす、われわれ庶民。。
高い芸術を買う余力もない。
だから、われわれの芸術を創ろう、楽しい創造をしよう。
芸術で灰色の労働を燃やそう。
と、賢治は言うわけです。

* * *

もう1人は、アメリカの作家、カート・ヴォネガット。

手元に書籍がないので、引用できないのですが、
アメリカの大学で創作について教えていたヴォネガットは、
プロの作家でなくても、あらゆる人にとって、
創作することが心を豊かにすることを述べていました。

* * *

僕らの創作は、スケールの大きなものではありません。
名もない社会人バンドの小さな創作です。

でも、そんな創作でも、“自分たちには、まだこんな
フレーズを生み出すポテンシャルが眠ってたんだ”など、
新たな発見があります。

そういう新しい自分たちとの出会い。
眠っていた可能性との出会いから得られる喜び。
それを求めて、新しい曲を作り続けているのかもしれません。

願わくば、創作の楽しみを、多くの人が味わえますように😊

# by joji_kitamura1 | 2024-06-01 21:51 | 雑記

刀根山音楽祭(2024)ー5年ぶりの完全復活LIVE

2024.3.20、豊中・刀根山小学校体育館で開催の「刀根山音楽祭」に出演しました。


メンバー4人揃ってのライブは、2019.1.27、福島・2nd LINEで開催の「エマージェンザ予選」以来、何と5年ぶり!


久しぶりのライブは、とにかく楽しかったです!

今回の出演に関わってくださったすべての方に感謝申し上げます。


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「刀根山音楽祭」は、刀根山校区福祉委員会の主催で行われたイベント。


会場は、目測で250席弱の座席が用意されており、ほぼ埋まっていました。


なかなかの大人数を前にしてのライブ。

かなり緊張しました 笑


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全4組の出演者からなる、今回のイベント。


共演者は、ピアノの小塩真愛さん、和太鼓の鼓舞子のみなさん、豊中市立第十三中学校の吹奏楽部のみなさん。


われわれは唯一のロックバンドで、異色だったかもしれませんが、自分たちらしく、演奏しました。


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《セットリスト》

1.初恋

2.空が青いから

3.桔梗

4.EXHAUSTED!!

5.コエテユケ


[過去の動画]

『初恋』

『空が青いから』

『桔梗』

『コエテユケ』『EXHAUSTED!!』(ダイジェスト)


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今回、1月末に出演オファーをいただき、メンバーと相談の上、快諾しました。


いつものライブハウスとは違い、機材の確保から調整をしました。


最終的に、小学校の音楽室からドラムセットを、メンバーの勤め先からギター・ベースのアンプをお借りできることになり、何とかライブ実現にこぎ着けました。


資格試験に挑戦するメンバーもおり、リハーサルも限られた回数でしたが、できることをやり切って迎えたステージでした。


いろいろな課題をクリアして実現した、melodeonのまさに完全復活のライブとなりました!



次の活動予定は未定ですが、このライブを機に新たな動きを作っていければと思っています。


また、どこかでお会いしましょう!


# by joji_kitamura1 | 2024-03-23 10:42 | ライブ

今年もありがとう!

2023年も今日で終わり。
みなさんにとっては、どんな1年でしたか?
僕にとっては、「変化」の1年でした。
5年間暮らした街を出て、新しい街で暮らし始めました。
そして、新しい家族を迎えました。
長男が生まれて、一緒に時間を過ごす中で、
仕事やこれからの人生について、考え方がすごく変化しました。

僕個人にとって、「変化」の1年でしたが、
melodeonのメンバーにとっても、そうだったと思います。
そんな大変な中、3年半ぶりにメンバー全員でセッションできたのが、
今年のハイライトでした。
そのときの録画映像を編集して、僕のInstagramで、
1曲ずつ公開してきました。
先日、それらをまとめて、ダイジェスト動画を作りました。
YouTubeでご覧いただけますので、
以下のリンクから、ぜひご覧ください。

世界情勢も国内情勢も落ち着かない日々ですが、
来年こそは穏やかな1年になりますように。
皆さま、よいお年をお迎えください。

# by joji_kitamura1 | 2023-12-31 20:15 | 動画

3年半ぶりのメンバー全員練習で感じたこと

◯3年半ぶりにバンドメンバー4人全員でセッション

2023.10.21、 3年半ぶりに、melodeonのメンバー4人全員でスタジオ練習をしました。

何と言えばよいか、もう感無量でした。

久しぶりに味わった、全員の音が重なる瞬間の興奮。
それと同時に、“本当に3年半ぶり?”と感じるほどの
自然な感覚。

両方を感じる、幸せな時間でした。

* * *

この3年半の間、さまざまな出来事がありました。
SNSでも発信したので、事情をご存じの方もいるかもしれせん。

詳細は再掲しませんが、
困難にぶつかり、悲しみに打ちひしがれ、
バンド活動の続行が危ぶまれる状況もありました。

でも、そうした逆境に立たされたとき、
顕になったのが、メンバー4人の結束でした。

われわれは、お互いに助け合い、
目の前の壁を一つひとつ越えながら、
この日にたどり着いたのです。

再び集まって演奏できたことは、決して当たり前のことではありません。
僕ら4人の努力だけでも叶いませんでした。
すべてのことに感謝です。

* * *

私(Vo. J)のInstagramで、
『コエテユケ』という曲の一部を公開しています。

人生、思うように進まない時期もありますが、
この歌で綴ったとおり、諦めず、
“幾千の夜を超えてゆけ”
そうすればいつか、忘れられない瞬間に出会える。
そんな風に思えた、素晴らしい日でした。

また、他の曲の動画も投稿していきますので、
ぜひご覧ください。

* * *

melodeon 『コエテユケ』

もう一回手を伸ばして
悲しみの闇を超えるんだ…

もしもこの街の中で
君が独りぼっちで震えているなら
たとえ世界が君を見捨てたとしたって
僕がそばにいるよ

嫉妬深いヤツらが君の行く手を阻んで
心折れそうな夜は
涙で滲む星空 二人で見上げながら
一緒に歌うよ

超えられない壁などないってことを
さあ誰よりも僕らが証明しようぜ

もう一回手を伸ばして
悲しみの闇を超えるんだ
“もういいか”って諦める
半端な想いじゃダメなんだ
欠点ばっかりの僕に
生きてゆく意味などあるのって
情けなくてうち震えた
幾千の夜を超えてゆけ!

自分を疑う気持ちは
君の夢さえも枯らしてしまうから
今が最悪のときで逃げ出したくなっても
明日に賭けてみよう

何度壁にぶつかり ふり落とされても
満身創痍で今日も這い上がろうぜ

何回届かなくたって
その手を伸ばし続けるんだ
人知れず泣いて耐えてきた
これまでの日々はムダじゃないさ
難関が多いほうが
得られる歓びも大きいんだ
絶対目を背けないで
絶望の谷を越えてゆけ!

もう一回手を伸ばして
悲しみの闇を超えるんだ…
“もういいか”って諦める
そんな自分はもうイヤなんだ
僕にしか君にしか
見えない世界を目指していこう
さあ一歩を踏み出して
遥かなる道をコエテユケ!


Lyrics&Music by J
Arranged&Played by melodeon

# by joji_kitamura1 | 2023-11-27 08:43 | 動画

3年11ヶ月ぶりのライブ〜京都デカい穴〜

●3年11ヶ月ぶりのライブ

2022.12.17に実現した、melodeonの3年11ヶ月
ぶりのライブ。

そのきっかけは、1通のDMでした。

京都の喫茶店&バー「デカい穴」店主の太田さん
から、ライブをしませんかと、お誘いをいただい
たのです。

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デカい穴にとって、初めての音楽ライブ。

お店にとっても、僕らにとっても挑戦の試み。

絶対に素敵なライブにしようと臨みました。

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店主・太田さんがおっしゃるには、デカい穴は
「部室」のようなスペース。

その言葉の通り、アットホームな雰囲気に包まれ
ての演奏でした。

MCでも触れましたが、こうして皆で演奏できる
ことは、決して当たり前のことではありません。

そんな想いを噛み締めながら、幸せな時間を過ご
させていただきました。

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10年以上前の曲から、コロナ禍に制作した新曲
まで、幅広く選曲しました。

〈セットリスト〉
2. EXHAUSTED!!
En. 百点満点じゃなくても

この場を借りて、太田さん、本当にありがとう
ございました。

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●コロナ禍の僕ら

コロナ禍の僕らは、十分な活動ができません
でした。

スタジオで撮影した動画をアップロードし、
アコースティック音源をレコーディングしました。

それらも貴重な時間でした。でも、こうしてライブ
できる日を、心が待っていました。

〈当時の動画は、以下にて公開中〉







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次こそは、4人そろってライブを。

それが僕たちの次の目標です。

今はつらく厳しい冬であっても、いつかは暖かい
春が来るはずです。そう信じて。

最後まで読んでくれて本当にありがとう。

# by joji_kitamura1 | 2022-12-19 09:31 | ライブ